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トヨタと日産にみる〈場〉に生きる力:労働現場の比較分析   伊原亮司著

トヨタと日産にみる〈場〉に生きる力:労働現場の比較分析

働く場から労働社会と働き方を照射する気鋭の実践的労働論。
労働現場には〈抵抗の歴史〉と〈働く者の文化〉が刻み込まれている!

  • A5判/上製/536頁
  • ISBN978-4-905261-28-5
  • 本体6000円+税
  • 初刷:2016年5月12日

著者の言葉

本研究の実証部分が対象とするのは、大企業の現場である。本書は特定の〈場〉に限定して調査・考察を進めるが、読者にとって自分の働く場や働き方を見つめ直す手がかりに、そして自分たちが生きている労働社会を考え直すきっかけになれば幸いである。

目次

  • 序章 本研究の視角と課題
  • 第1部 労使関係の形成過程から読み解く現場の「中核層」のスタンス:企業内学校の出身者に注目して
    • 第1章 企業内学校:「中核層」の教育
    • 第2章 トヨタの労使関係の転機と現場の「中核層」のリーダーシップ
    • 第3章 日産の労使関係の転機と現場の「中核層」の軸足
  • 第2部 長期雇用者のキャリア管理と組織への統合:能力形成と昇進競争に着目して
    • 第4章 能力形成と組織への統合:キャリアモデルの検討を通して
    • 第5章 昇進と競争:全体の「底上げ」とリーダーの育成とのジレンマに注目して
  • 第3部 「末端」への管理の浸透と非正規労働者の働きぶり
    • 第6章 労務管理の実態比較:切り捨てと抱え込み
    • 第7章 労働管理の実態比較:労働の質と量
    • 第8章 職場管理の実態比較:チーム・コンセプトと可視化
    • 第9章 労働過程の直接的な管理の実態比較:場のつくり込み
  • 第4部 働く場の力学の理論的整理:市場と組織の間で
    • 第10章 工場への労働者の取り込み:統制に対する抵抗から「同意」の調達、「自己規律」へ
    • 第11章 大規模組織の抱え込みと「オーガニゼーションマン」
    • 第12章 組織内の攻防:多様な「抵抗」と職場の「つくり込み」
    • 第13章 組織から再び市場へ:場に根づいた文化の一掃と職場の弱体化
  • 終 章 場のウチとソトをつなぐ

著者

伊原亮司(いはら・りょうじ)

一橋大学商学部卒業
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了
社会学博士(一橋大学)
現在、岐阜大学地域科学部准教授

著書 共訳書
  • 共訳 デービッド・F・ノーブル『人間不在の進歩』(こぶし書房,2001年)