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21世紀とマルクス:資本システム批判の方法と理論  大谷禎之介著
21世紀とマルクス-資本システム批判の方法と理論

マルクスは資本主義のなかに将来の社会を見た!

労働を基礎とする社会把握を共通認識に資本主義システムを解析し、アソシエーション社会を展望する。マルクスに即してマルクスを読み込み、理論を鍛え展開し、未来を展望する共同作業。

A5判/上製/408頁
ISBN978-4-921190-40-8
本体5200円+税
発行
初刷:2007年3月28日
品切れ中

著者の言葉

本書の書名とした「21世紀とマルクス」によって執筆者一同が思い描いているのは、人類史の行く手への次のような展望である。-新たな1000年紀の最初の100年である21世紀に、人類はいよいよアソシエーション社会、すなわち、労働する自由な諸個人がアソシエートして自覚的に形成する社会にむかって巨歩を進めることになろう。そのさい、社会変革をめざす諸個人の実践にとって基軸的な指針となるのは、マルクスの理論と思想であろう。

このような思いをともにしながら学び合ってきた執筆者たちが、このところ取り組んできている問題についての当面の研究成果をもちより、その内容を広く読者にお伝えしようということで、本書を編むことになった。 

(大谷禎之介)

目次
  • はしがき-なぜ「21世紀とマルクス」か 大谷禎之介
  • 序章 労働に即する社会把握の復権のために-ヘーゲル自己意識論批判と労働 有井行夫(駒澤大学経済学部教授)
    • 第1部 資本システムの理論を鍛える
      • 第1章 現代の産業循環・恐慌と信用-ドル体制下の世界 小西一雄(立教大学経済学部教授)
      • 第2章 マルクス生産価格論の形成-『1861-1863年草稿』を中心に 尾崎裕太(法政大学大学院経済学研究科)
      • 第3章 利潤率の傾向的低下法則と恐慌-『資本論』第3部第15章の主題との関連で 前畑憲子(立教大学経済学部助教授)
      • 第4章 近代株式会社の本質-「資本のアソシエーション」の意味 小松善雄(立教大学経済学部教授)
    • 第2部 資本システムの理論を展開する
      • 第5章 資本のシステムと労働時間-労働契約の法と経済 中野育男(専修大学商学部教授)
      • 第6章 いわゆる「技術の内的発展法則」について-田辺振太郎氏の「動力と制御の矛盾」論の検討 松下和輝(立教大学大学院経済学研究科)
      • 第7章 預金通貨論批判-貨幣の二重化とそれぞれの異なる貨幣機能 前畑雪彦(桜美林大学経済学部教授)
      • 第8章 「比較生産費説」批判-調和的国際分業論の検討 東 洋志(立教大学大学院経済学研究科修了)
      • 第9章 グローバル資本主義における労働とコミュニケーション的行為-労働とコミュニケーションの二元論をこえて 佐々木康文(福島大学行政社会学部助教授)
    • 第3部 資本システムのなかにアソシエーションを見る
      • 第10章 賃労働からアソシエートした労働へ-労働市場なき市場経済はフィクションである 大谷禎之介
      • 第11章 社会的分業の「ネットワーク」化と商品生産の揚棄-労働と交換における交互性(Wechselseitigkeit)の展開 浅川雅巳(札幌学院大学経済学部助教授)
      • 第12章 資本・市場・競争-新しい社会形成の契機を求めて 宮田和保(北海道教育大学教授)
      • 第13章 私的所有の否定と個人的所有の再建-マルクスの人間解放論 長谷川義和(大月短期大学教授)
      • 第14章 世界市場と人間的解放-通過点としての「資本の傾向」 神山義治(北海学園大学経済学部教授)
  • あとがき 小西一雄/宮田和保
著者
大谷禎之介(おおたに・ていのすけ)

1934年、東京都に生まれる。
1957年、立教大学経済学部卒業、大学院経済学研究科に進む。
1962年、東洋大学経済学部助手。同専任講師、助教授を経て、
1974年から、法政大学経済学部教授。経済学博士(立教大学)。
1992年-2015年、国際マルクス=エンゲルス財団編集委員。
1998年から、同財団日本MEGA編集委員会代表。
2005年から、法政大学名誉教授。

著訳書