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現代社会経済学  北村洋基著
現代社会経済学

マルクス「資本論」のエッセンスをわかりやすくコンパクトにかつ大胆に現代化した経済学テキスト

A5判/並製/220頁
ISBN978-4-921190-60-6
本体2200円+税
発行
初刷:2009年9月18日
第2刷:2011年5月10日

著者の言葉

本書では、『資本論』の基本的な内容を説明しながらも、もしマルクスが現代に生きていたらどのように『資本論』を書くだろうかと意識しながら、現代資本主義にふさわしい原理論として『資本論』を改作し、しかもそれをできるだけわかりやすく、かつコンパクトに説明しようと試みた。

目次
  • はじめに
  • 第1章 社会発展における労働の役割
    • 第1節 労働過程
    • 第2節 社会発展を分析するために必要な諸概念
    • 第3節 社会発展の諸段階
  • 第2章 商品の価値と使用価値
    • 第1節 なぜ商品の分析から始めるのか
    • 第2節 商品
  • 第3章 貨幣と商品の価格
    • 第1節 商品の価値の実体と形態
    • 第2節 貨幣形態の変化と価格
    • 第3節 貨幣の諸機能
  • 第4章 剰余価値の生産
    • 第1節 価値増殖過程
    • 第2節 不変資本と可変資本、剰余価値率
    • 第3節 絶対的剰余価値の生産と相対的剰余価値の生産
  • 第5章 資本主義的生産様式の諸段階と現段階
    • 第1節 資本主義的生産様式
    • 第2節 単純協業
    • 第3節 マニュファクチュア
    • 第4節 機械制大工業-(1)軽工業段階
    • 第5節 機械制大工業-(2)重化学工業段階
    • 第6節 オープンネットワーク型生産様式
  • 第6章 労働力の価値と賃金
    • 第1節 労働力の価値の一般的規定
    • 第2節 賃金
    • 第3節 労働力の価値の歴史的・段階的変化
  • 第7章 資本の蓄積過程と雇用・失業問題
    • 第1節 資本の単純再生産
    • 第2節 資本の蓄積過程
    • 第3節 資本の有機的構成と高度化
    • 第4節 相対的過剰人口と雇用・失業問題
  • 第8章 資本の循環と回転
    • 第1節 資本の循環
    • 第2節 流通時間と流通費用
    • 第3節 資本の回転
  • 第9章 社会的総資本の再生産と流通
    • 第1節 社会的総資本の分析
    • 第2節 単純再生産とその表式
    • 第3節 拡大再生産とその表式
    • 第4節 再生産表式の意義と限度
  • 第10章 利潤と利潤率、競争と利潤率の均等化
    • 第1節 費用価格と利潤
    • 第2節 利潤率
    • 第3節 生産部門内の競争と市場価値
    • 第4節 生産部門間の競争と平均利潤率の形成、生産価格
    • 第5節 利潤率の傾向的低下法則について
  • 第11章 商品流通と商業資本
    • 第1節 流通産業・流通資本の自立化
    • 第2節 流通費用と商品の価値・価格
    • 第3節 商業資本の自立性と再生産過程との関連
  • 第12章 サービス産業とサービス資本
    • 第1節 現代のサービス産業
    • 第2節 サービスの商品化とサービスの対象
    • 第3節 サービス資本と利潤
  • 第13章 信用制度と金融資本
    • 第1節 商業信用と銀行信用
    • 第2節 金融資本と架空資本
    • 第3節 金融資本の自立と自己運動
    • 第4節 戦後金融制度の変遷と現段階
  • 第14章 恐慌と景気循環
    • 第1節 現代の景気循環についての基礎理論
    • 第2節 現代日本の恐慌と景気循環-「平成大不況」とその後
  • あとがき
  • 索引
著者
北村洋基(きたむら・ひろもと)

1946年,京都市に生まれる
京都大学経済学部卒業
京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
福島大学助教授、同教授
慶應義塾大学経済学部教授
現在:慶應義塾大学名誉教授、経済学博士
専攻:現代資本主義論、日本経済論

著書
  • 『情報資本主義論』(大月書店,2003年)
  • 『岐路に立つ日本経済』(大月書店,2006年)
  •   
  • 『現代社会経済学』(桜井書店,2010年)
  •   
  • 『改訂新版 岐路に立つ日本経済』(大月書店,2010年)
  •   
  • ほか