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ドイツ資本主義-戦間期の研究  戸原四郎著
ドイツ資本主義-戦間期の研究

二つの大戦をへて、いまEUを牽引するドイツとフランス、その両国の1920年代と30年代に焦点を当てる。

2冊同時発売!
<フランス資本主義-戦間期の研究はこちら>

A5判/上製/280頁
ISBN4-921190-35-6
本体4600円+税
発行
初刷:2006年9月1日

出版社より

本書は、二つの大戦をへて、いまEUを牽引するドイツ資本主義の1920年代と30年代に焦点をあてたものです。

本書と、同時に刊行いたしました玉田美治著『フランス資本主義-戦間期の研究』とは、ともに故 宇野弘蔵先生監修の『講座・帝国主義の研究-両大戦間におけるその再編成』(全6巻の予定で、青木書店から1973年に刊行開始)に収録するために執筆されたものです。

事情あってその実現を見ぬまま、著者・戸原四郎先生は2004年10月に他界されましたが、遺された原稿の価値を識る研究者の努力で、ここにあらためて編集され公刊される運びにいたったものです。

くわしくは、本書の「編者あとがき」(工藤 章・藤澤利治執筆)に記されています。

2006年8月  桜井 香

目次
  • 目次
  • 表目次
  • 序章 第一次大戦前のドイツ資本主義
    • 第1章 第一次大戦とドイツ資本主義
      • 第1節 戦時体制とその破綻
      • 第2節 戦後危機と体制の再編
      • 第3節 インフレの昂進と経済の破綻
  • 第2章 相対的安定期のドイツ資本主義
    • 第1節 概観-問題の所在
    • 第2節 産業の合理化
      • 化学工業
      • 鉄鋼業
      • 機械工業
      • 繊維産業
    • 第3節 合理化の限界
      • 労働問題
      • 農業問題
  • 第3章 世界恐慌とドイツ資本主義-1931年のドイツ銀行恐慌-
    • 銀行恐慌の背景
    • 銀行恐慌への道
    • 銀行恐慌の後始末
  • 第4章 ナチス体制下のドイツ資本主義
    • 第1節 概観
      • ヴァイマル体制下のドイツ経済
      • ナチス体制の成立
      • ナチス体制下のドイツ経済
      • むすび
    • 第2節 労働政策
      • ヴァイマル体制下の労資関係
      • ナチス労働体制の形成
      • ナチス労働政策の展開
      • むすび
  • 第3節 農業政策
    • ヴァイマル体制末期の農業政策
    • ナチス農業政策の展開
  • 編者あとがき  工藤 章・藤澤利治
  • 人名索引
  • 事項索引
著者
戸原四郎(とはら・しろう)

1930年1月,東京に生まれる。
1952年3月,東京大学経済学部卒業
東京大学社会科学研究所助手、同助教授を経て、
1972年11月,東京大学社会科学研究所教授
1990年3月,東京大学停年退官・東京大学名誉教授
新潟大学経済学部教授、国士舘大学大学院経済学研究科客員教授を歴任、
2002年3月,国士舘大学定年退職
2004年10月26日,死去

主要業績
  • 『ドイツ金融資本の成立過程』(東京大学出版会,1960年)
  • 『経済学概論』(東京大学出版会,1966年(大内力・大内秀明と共著))
  • 『恐慌論』(『経済学全集』7)(筑摩書房,1972年)
  • 『マルクス経済学 理論と実証』(東京大学出版会,1978年(日高普・大谷瑞郎・斉藤仁と共編))
  • 『現代のドイツ経済 統一への経済過程』(有斐閣,1992年(加藤榮一と共編)
  • 『ドイツ経済 統一後の10年』(有斐閣,2003年(加藤榮一・工藤章と共編)