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経済と社会―経済学入門講義―

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A5判/上製/200頁

ISBN4-921190-27-5

長島 誠一(ながしま・せいいち)

東京経済大学教授
1941年、東京に生まれ、疎開先の福島で育つ。
1965年、一橋大学経済学部卒業。
1970年、同大学院経済学研究科単位修得・満期退学。
一橋大学助手、関東学院大学専任講師を経て、現職。
著書
『独占資本主義の景気循環』新評論、1974年
『現代資本主義の循環と恐慌』岩波書店、1981年
『景気循環論』青木書店、1994年
『経済学原論』青木書店、1996年
『戦後の日本資本主義』桜井書店、2001年
現代の景気循環論(第2版)』桜井書店、2007年
『現代マルクス経済学』桜井書店、2008年
ほか


 本体2000円
    +税


発行

初刷:2004.10.15

ひろく・やさしく
共に学び考える
全25講

自然と共生し
自立した個人が連合する
社会を築くために

著者の言葉

 

 本書は、はじめて経済学を学ぶ人たちのために書かれた入門書です。

 では、どのようなことを目標としているかというと、「現代の日本社会を素材として、経済や社会の基礎知識を学び、経済と社会を結びつけた経済社会を歴史的・論理的に思考する能力を養成する」ということになります。高校までにあるいは予備校でいろいろな社会科の授業を聞いてきたと思いますが、そこでの社会科教育と大学での経済学や社会科学の専門的学習との「橋渡し」をしようとするのがこの入門講義の目標です。

 昔から読み・書き・ソロバンが基本だといわれてきましたが、大学教育でもそれは基本です。専門書や教養書や新聞を読む力、読みながら自分で考え自分の意見なり解釈を書いたり発表する能力、自分が知りたいことに関するさまざまなデータを集めてそれを集計したり計算したりする能力の養成が大切になっています。そうした能力をつけていくのをサポートするのが本書の目標です。

 ある社会経済学の入門書の書評をしたときに、私は次のようなコメントをしました。(1)高校までの社会科教育と大学での社会科学を中心とした専門教育との「橋渡し」をする導入教育の重要性、(2)経済学体系への導入順序と高校生の問題意識とのギャップの存在、(3)現代世界の現状を直視し、その危機的状況の分析に立脚した改革の構想(新しい社会の建設)の必要性、(4)集団的作業(執筆)につきまとう一貫性の不明確化の克服、などでした。最近ぞくぞくと経済学への導入書が出版されており歓迎すべきですが、そうした作業に生かされればと願ってコメントしました。しかしこうしたコメントは私自身にも跳ね返ってくる性格のものでもありました。こうした課題を自分自身で果たさざるをえなくなって出来上がったのが本書です。

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目 次

序 経済と社会を学ぶ

1 自然と経済と社会と人間の実践活動

第1講 人間とは何か、私たちは何者か
第2講 人間は自然を改造し社会や文化をつくってきた
第3講 人間と自然との共生
第4講 人間の主体的実践としての生産(生産力)
第5講 生産する人々の相互関係(生産関係)
第6講 社会システム
第7講 社会の歩み

 

2 資本主義経済の基礎概念

第8講 労働生産物は商品となる
第9講 商品世界が貨幣を生みだす
第10講 資本が主人となる
第11講 社会システムとしての資本主義

 

3 資本主義の歩みと経済学

第12講 創世期の資本主義と重商主義経済学
第13講 確立した資本主義と現代経済学の源流
第14講 成熟し腐朽かする資本主義と経済学の展開
第15講 国家による組織化を強めた資本主義(現代資本主義)

 

4 資本主義経済の運動

第16講 価格はどのようにして決まるか
第17講 経済はどのようにして発展するか(再生産と蓄積)
第18講 所得はどのようにして生まれるか

 

5 戦後日本社会の歩みと新しい社会

第19講 日本資本主義の復活
第20講 高度成長の光と影
第21講 高度成長の終焉とスタグフレーション病
第22講 バブルの宴と長期停滞
第23講 日本病の実態
第24講 明るい社会を構想しよう

 

あとがき
索 引
年 表

 

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