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季刊・経済理論 第56巻第1号(2019年4月)特集◎転換する資本主義と政治経済学の射程:リーマンショック10年
季刊・経済理論第56巻第1号

経済理論学会編

B5判/並製/128頁
ISBN978-4-905261-92-6
本体2000円+税
発行
2019年4月20日

目次

[特集◎転換する資本主義と政治経済学の射程:リーマンショック10年]

  • 労働問題の現状からの経済問題の考察:「一般労働者階層」の形成と福祉政治  今野晴貴
  • 現代日本における階級構造の変容  橋本健二
  • グローバル資本主義の「資本主義度」を問う:市場原理の膨張、経済の金融化、グローバリゼーション  半田正樹

[論文]

  • 現代資本主義における利潤の認識と測定:原理論と段階論からの検討  岩田佳久

[書評]

  • 伊藤 誠著『マルクス経済学の方法と現代世界』  吉村信之
  • 大谷禎之介著『資本論草稿にマルクスの苦闘を読む』  飯田和人
  • 佐々木隆治著『マルクス資本論』  結城剛志
  • 飯盛信男著『サービス経済の拡大と未来社会』  櫛田 豊
  • マルチェロ・ムスト著/江原 慶・結城剛志訳『アナザー・マルクス』  村上允俊

[書評へのリプライ]

  • 『宇野理論と現代株式会社:法人企業400年ものがたり』に対する書評[評者=石井 徹氏]へのリプライ  河西 勝
  • 『金融危機は避けられないのか』に対する書評[評者=鍋島直樹氏]へのリプライ  青木達彦

経済理論学会 第66回大会報告

経済理論学会 第66回大会報告(英文)

経済理論学会 第66回大会分科会報告

経済理論学会 2018年度会務報告  代表幹事

第9回(2018年度)経済理論学会奨励賞  奨励賞選考委員会

第10回(2019年度)経済理論学会奨励賞募集要項  奨励賞選考委員会

第4回(2017年度)経済理論学会ラウトレッジ国際賞  国際賞選考委員会

第6回(2019年度)経済理論学会ラウトレッジ国際賞推薦依頼  国際賞選考委員会

2019年度 経済理論学会第67回大会の開催について  大会準備委員会

論文の要約(英文)

刊行趣意・投稿規程

編集後記  新田 滋

編集後記

第56巻1号は、恒例により経済理論学会第66回大会(立命館大学草津キャンパス)の特集号となる。第66回大会では、共通論題として「転換する資本主義と政治経済学の射程:リーマンショック10年」を掲げ、半田正樹会員による経済学の視角(「グローバル資本主義の「資本主義度」を問う:市場原理の膨張、経済の金融化、グローバリゼーション」)に加え、橋本健二会員による階級社会分析の視角(「現代日本における階級構造の変容」)、今野晴貴氏による現場を踏まえた視角(「労働問題の現状からの経済問題の考察:『下層労働市場の形成』と労使関係」、ただし掲載にあたり「労働問題の現状からの経済問題の考察:『一般労働者階層』の形成と福祉政治」と改題)もまじえ活発な討議が交わされた。また、経済理論学会ラウトレッジ国際賞はSaskia Sassen氏(Professor, Columbia University)に授与され記念講演が行われ、奨励賞は李幇喜(Li Bangxi)会員に授与された。

編集委員長の作業量というのは、いままで編集委員、副委員長をしながら傍目でみてきて相当の覚悟はしていたつもりだったが、それでも想定を上回るものがある。毎年、12月に前年度の編集委員長からバトンタッチされて、不慣れなまま通常号の編集事務作業にあたると同時に、大会特集号の編集担当も兼ねるので、年末年始はどうしても大変な量の作業を、しかも試行錯誤のうちに進めなくてはならない。そのうえに編集後記を書かなくてはならないというのはどうにも荷が勝ちすぎている気がしなくもない。しかし、人によっては編集後記を書くことがカタルシスの場になるのかもしれない。

さて、どうやって字数を埋めるかと思いあぐねて、まずは歴代編集委員長の編集後記を改めて振り返ることにした。するとまず目についたのは、2004年に『季刊 経済理論』が発足してからの数年間は、いまだ新たな『季刊 経済理論』の体制づくりが手探りの時期でもあったようであり、当時の編集委員長の編集後記には編集委員会における熱心な議論の結果を踏まえた新方針の報告がなされていたことである。だが、当然ながらある時期からは編集体制も固まっていき、しだいに通常の身辺雑記もまじえた編集後記に落ち着いていった様子がうかがえる。ところが、2010年代前半になると、東日本大震災、福島第一原発事故にまつわる話題が何年かにわたってとりあげられており、このこともひとつの時代性を印象づけるものとなっている。

こうして振り返ってみると、個人的には2004年からの15年などはじつに束の間の感覚でしかないのだが、編集後記も世に連れで、客観世界のほうはやはり15年分だけの歳月が流れてきたことが実感される。そしていま、2010年代も残すところ後わずかである。

それにしても、現在は幸いにして2004年(41巻)以降の『季刊 経済理論』各号の編集後記がすべてweb上で簡単に閲覧可能となっており大変助かった。このようなところにもIT革命の恩恵は着実に及んでいる。ここ数年、歴代の編集委員長のご尽力により編集委員会業務も徐々に電子化が進められ、投稿原稿なども紙媒体、CD-ROMなどの郵送はほぼ必要なくなった。その意味では、いままでの編集委員長とくらべ格段に業務量は減っているのだが、生来の事務能力の不全により右往左往してあちらこちらにご迷惑をおかけしてしまう我が身が情けない。ご海容を願うばかりである。          

 (新田 滋)  

編集委員

委員長

  • 新田 滋(専修大学)

副委員長

  • 森岡真史(立命館大学)

編集委員

  • 明石英人(駒澤大学)
  • 佐々木隆治(立教大学)
  • 柴崎慎也(北陸大学)
  • 薗田竜之介(佐賀大学)
  • 二宮健史郎(滋賀大学)
  • 安田 均(山形大学)
  • 山下裕歩(獨協大学)

経済理論学会について詳しくは、同学会のホームページ
http://www.jspe.gr.jp/
をご覧ください。