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サービス経済の拡大と未来社会 飯盛信男(元佐賀大学名誉教授)著

サービス経済の拡大と未来社

サービス経済研究を牽引しつづけ、2017年に急逝した著者が遺した畢生の書
自説の(サービス労働価値生産説=有用効果生産説)を彫琢し、現状分析をふまえて、サービス経済の拡大を発展段階論的にとらえ、未来社会を展望!

  • 46判/上製/216頁
  • ISBN978-4-905261-38-4
  • 本体3000円+税
  • 初刷:2018年6月1日

著者の言葉

小生5年前に定年退職しそれまでの研究を『日本経済の再生とサービス産業』(2014年、青木書店)としてとりまとめ、これで『生産的労働の理論』(1977年、青木書店)以来の著作活動を終えるつもりでおりました。しかしそれ以後も、米国での高生産性サービスの急成長、日本での非正規雇用の急増、脱成長・定常型社会の主張、櫛田豊・斎藤重雄氏らからの私見への批判が続き、これらに対応する論稿を書き続けてきました。

物質的生産活動のみが所得をうむとの見解は1930年代後半にスターリンが『弁証法的唯物論と史的唯物論』で定式化したものであり、これが現在に至るまで通説となっていますが、第三次産業就業者が7割、8割をこえている現在ではもはや通用しません。

また、櫛田氏らのサービス労働・労働力価値形成説は、人間をも自然の一部とみなすことで対人サービスも広義の物質代謝活動とみなす折衷説であります。

マルクスの『経済学批判要綱・序説』、エンゲルスの『家族・私有財産および国家の起源』に依拠し、社会の経済構造を、生活資料を生産する物財部門と人間そのものを生産するサービス部門との両輪からなるものとみなすことで現代経済の分析は可能になる、とみるのが私の結論です。(2017年4月)

目次

  • 第T部 現代資本主義におけるサービス産業の拡大
  • 第U部 サービス経済研究とその論争の到達点
  • 第V部 マルクスの未来社会論とサービス経済

著者

飯盛信男(いさがい・のぶお)

1947年 佐賀県に生まれる
1969年 九州大学経済学部卒業
1974年 九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学
1974年 佐賀大学経済学部講師
1976年 同大学経済学部助教授
1986年 同大学経済学部教授
1987年 経済学博士(九州大学)
1991年 佐賀大学大学院経済学研究科教授
2012年 佐賀大学経済学部退職/同大学名誉教授
2017年 5月17日 70歳にて永眠
正四位瑞宝中綬章受章

著書

  • 『生産的労働の理論:サービス部門の経済学』(1977年,青木書店)
  • 『生産的労働と第三次産業』(1978年,青木書店)
  • 『日本経済と第三次産業:低成長過程におけるその構造』(1981年,九州大学出版会)
  • 『サービス経済論序説』(1985年,九州大学出版会)
  • 『経済政策と第三次産業』(1987年,同文舘)
  • 『サービス産業の展開』(1990年,同文舘)
  • 『サービス産業論の課題』(1993年,同文舘)
  • 『平成不況とサービス産業』(1995年,青木書店)
  • 『規制緩和とサービス産業』(1998年,新日本出版社)
  • 『経済再生とサービス産業』(2001年,九州大学出版会)
  • 『サービス産業』(2004年,新日本出版社)
  • 『構造改革とサービス産業』(2007年,青木書店)
  • 『日本経済の再生とサービス産業』(2014年,青木書店)