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サービス商品論   櫛田 豊(青森大学教授)

サービス商品論

新しい生産物観にもとづいて〈サービス労働=労働力価値形成説〉を多角的かつ体系的に展開。

教育、医療、福祉などのサービス労働・サービス産業像を一新する!

  • A5判/上製/304頁
  • ISBN978-4-905261-34-6
  • 本体3400円+税
  • 初刷:2016年10月20日

著者の言葉

本書は、教育、医療、福祉、娯楽等の対人労働部門をサービス産業と規定し、その経済理論的解明を試みている。対人労働部門は、財貨の運輸や修理や保管、また商業や金融等とともに、一般にこれまでは第3次産業あるいは広義のサービス産業に含めて論じられてきた。しかし、財貨の運輸や修理や保管は製造業や建設業などとともに物質的財貨の生産のなかに含めるべきものであり、商業や金融は経済的取引における権利また価値の移転を主たる目的にしており生産活動ではない。したがって、本書がサービス産業と捉える教育、医療、福祉、娯楽等の対人労働部門は、財貨の運輸や修理や保管そして商業や金融といった社会的労働部門とは経済的性格が異なっている。そして今日、多くの先進資本主義国の産業別の就業労働者構成比において、教育、医療、福祉を中心とした「公共サービス」だけで全体の20%近くに達し、対人労働部門として本書が捉えるサービス産業はますますその比重を高めようとしている。このような現実を眼前にして、対人労働部門の経済的性格を解明し社会的再生産のなかに適切に位置づけることが求められているのである。(「はしがき」より)

目次

  • はしがき
  • 第1章 サービス生産物と新しい生産物観
  • 第2章 サービス商品と労働価値説
  • 第3章 有用効果生産物説の批判
  • 第4章 有用効果生産物説の“サービス産業像”批判
  • 第5章 サービス部門と再生産表式
  • 第6章 サービス部門と投入・産出モデル
  • 第7章 サービス商品と国民所得
  • 第8章 国民所得と公共部門

著者

櫛田 豊(くしだ・ゆたか)

1946年10月,東京に生まれる。
1954年,群馬県館林に生まれる
早稲田大学大学院商学研究科(経済学専修)博士後期課程修了
現在,青森大学経営学部教授,経済学博士

単書:
  • 『サービスと労働力の生産-サービス経済の本質-』(創風社,2003年)
共著:
  • 大石雄爾編『労働価値論の挑戦』大月書店,2000年
  •    
  • 斎藤重雄編『現代サービス経済論』創風社,2001年